メンタルヘルスと睡眠の関係

みなさんこんにちは!タクミです。今回は、アメリオハイオ州の研究機関から分かった、

メンタルヘルスに及ぼす睡眠の関係についてみていきたいと思います。

 

目次

  1. 背景
  2. 結論
  3. 語句の確認
  4. 実験内容の紹介
  5. 実践できること
  6. まとめ

1. 背景   みなさん寝れていますか?

みなさん、毎日に睡眠は十分に取れていますか?寝起きはスッキリ起きれているでしょうか?
という話ですが、実際の調査によると、65%の人は満足のいく睡眠が取れていないようです。
睡眠に障害が起こると様々な悪影響が出てきます。例えば、
 
  • 学業機能の低下
  • 気分の浮き沈みが激しくなる
  • 日中眠くなる
 
などです。そこで、この研究では大学生を対象に睡眠とメンタル(精神)の健康の関係性を調べた実験です
 

2. 結論   睡眠は命だった

メンタルが要因となる病気に共通していること→睡眠の質が低い
(不安症・抑うつADHD-IN・ADHD-HI)
 

3. 語句の確認 みなさん聞いたことある用語ありますか?

ここで次から出てきる語句の確認をしておきます。
 
PSQI( Pittsburgh Sleep Quality Index):主観的な睡眠の質や睡眠障害の症状を評価するために開発された質問紙に睡眠障害 のスクリーニングや治療による変化指標(アウトカム) に用いられいる。過去1か月間の睡眠について、計18項目の質問に回答する。回答は、7つのコンポーネント睡眠の質・睡眠時間・入眠潜時・睡眠効率・睡眠障害睡眠薬の使用・日中の眠気)に分類し得点化する。 7つのコンポーネント得点を合計し、PSQI総合得点を算出。PSQI総合得点の範囲は 0~ 21点で、得点が高いほど睡眠が障害されていると判定されるもの
 

メンタルヘルス:心がどれだけ健康かという指標

 

不安症:日常生活上のいろいろなことが気になり、極度に不安や心配になる状態。また、落ち着きがなく、疲れやすい、集中できない、イライラする、筋肉が緊張している、眠れないといったこともある

 

抑うつ:いろいろな原因で気分の浮き沈みが激しくなり、生きるエネルギーが乏しくなって、その結果、活動性が低下し、身体のさまざまなところに悪影響が出ること

 

ADHD-IN:仕事やタスク、楽しいことなどに一定時間中を向けることが厳しいこと。すぐ注意散漫となる

 

ADHD-HI:自分が急にパニックになるのではないかと不安ばかりなってしまうこと

 
 

4.  実験内容の紹介

今回は先ほども言ったように6つの大学生を対象にした実験でした。
 
対象7026人<男性:2272(29.8%), 女性:5343(70.2%)>
 
年齢層<18-29歳>
 
期間:約4週間
 
評価方法:PSQI( Pittsburgh Sleep Quality Index)を用いてスコアを算出して評価する
 

『実験結果から分かったこと』

 

<<睡眠の質>>

 
・睡眠の質がかなり悪い:約27%
 
・少なくとも週に1回は30分以内に眠ることができない:約43%
 
・平均就寝時刻が午前12:17 、平均起床時間が午前8:27 、平均入眠潜時が30.59分
 
 ・ほとんどの参加者は、良好な睡眠効率:60%、過去1か月間に睡眠薬を使用しなかった:76%
 
・低レベルの睡眠障害:71% 
 
・日中の機能障害:75%
 

<<男女による違い>>

         女性        男性
寝る時間    午前12:11±75分   午前12:31±76分 
 
起きる時間   午前8:25±79分     午前8:31±82分
 
・男性は女性より平均20分遅れて就寝する傾向がある。
・男性は、女性より6分遅れて目覚める。
 
・ 女性は、男性よりも眠りにつくのに時間がかかり、睡眠薬をより頻繁に使用し、日中の機能障害(眠気)が多く、睡眠効率が低く、睡眠障害が多い。 →睡眠の質の低下
 

<<共通すること>>

男性と女性は睡眠時間や睡眠の質に違いはない。 ただし、女性の方が男性よりも合計PSQIスコアが高かった。   
      女性        男性
         7.05±3.35        6.44±3.10 
 

<<健康による影響>>

抑うつ→日中の眠気
 
・不安症→睡眠薬
 
ADHD-IN→睡眠の質の低下・日中の眠気の増加
 
ADHD-HI→睡眠障害の増加・日中の眠気の減少
 

6. 実践できること  身近で実践できること

この結果から、メンタルヘルスには睡眠が大きな影響を与えていることが分かります。睡眠はメンタルヘルスだけでなく、アンチエイジングやスキンケアなど様々なことにも影響を与えることを見たことがあるので、健康に生きようと思うので重要なことですね!
そこで、PSQI(ピッツバーグ睡眠質問表)のスコアを上げるためには、次のようなことを行えは高得点を挙げることができると考えています。
 
・7時間以上9時間以内の睡眠時間を確保する
・起床・睡眠時間をできるだけ固定する
・入眠潜時を短くできるような自分だけのルーティーンをつくる
・寝室温度を18度にする
睡眠薬は服用しない
 
などでしょうか?まだたくさんあると思いますが、知っていることがあればコメント欄で待っています。
 

7. まとめ

今回は、ヘルスケアと睡眠の関係性について考えてみました。やはり、関係性を十分にあり、睡眠の質を高めることが、メンタルの安定につながることが分かりました。
 
参考文献
Stephen P. Becker : 'Sleep in a Large, Multi-University Sample of College Students: Sleep Problem Prevalence Sex Differences, and Mental Health Correlates, Division of Behavioral Medicine and Clinical Psychology'.  Cincinnati Children’s Hospital Medical Center, Cincinnati, Ohio, USA.  Sleep Health, Volume4, Issue2. April 2018. Pages 174-181